胚移植後の過ごし方

目次

1. よくある疑問

胚移植を終えた患者さんから、必ずといっていいほどいただく質問があります。
それは 「移植後は安静にした方がいいですか?」「いつも通りで大丈夫ですか?」 というものです。

医師によっても答えが異なり、

  • 「できるだけ安静に」
  • 「普段通りで大丈夫」
    と説明が分かれることがあります。

2. 医学的な見解

  • 最新の研究では、胚移植後に過度な安静をとっても妊娠率は上がらないことがわかっています。
  • むしろずっと横になっていると、血流が悪くなり気分も沈みやすくなります。
  • 多くの施設では「いつも通りで大丈夫」と案内しています。

👉 大切なのは「無理をしない」「体を冷やさない」ことです。


3. メンタルを整える生活

妊娠判定までの2週間は、心が揺れやすい特別な時間です。
どうしても検索魔になってしまうのは自然なことですが、
「不安と戦う時間」より「心が満たされる時間」を増やすことが大切です。

おすすめの過ごし方は…

  • 本や映画など、好きなことに没頭する
  • 音楽でリラックスする
  • 軽い散歩やストレッチで血流を保つ
  • 温かい飲み物をゆっくり味わう

スマホから少し離れて「いま心地いいこと」に集中すると、気持ちがずっと楽になります。


4. 避けたほうがいいこと

  • 激しい運動や長時間の入浴
  • 重い荷物を持つ、強い腹圧をかける動作
  • 睡眠不足や極端な食事制限

これらは体に負担をかけやすいので控えましょう。むしろ避けるのはこれくらいでOK!


5. 鍼灸院からのメッセージ

胚移植後は「結果を待つだけ」のように思えて、実は一番不安になりやすい時期です。
でも、どんなに考えても着床の可否をコントロールすることはできません。

だからこそ、ご自身の心が落ち着けること、楽しいと感じることを大切に過ごしていただきたいのです。
その積み重ねが、体を温め血流を良くし、結果的に良い環境づくりにつながります。


参考文献

  1. 日本生殖医学会編『生殖医療ガイドライン』2021年版
  2. Eapen A, et al. Bed rest after embryo transfer: a systematic review and meta-analysis. Hum Reprod Update. 2013;19(1):17-27.
  3. Barbosa MW, et al. Bed rest after embryo transfer: a randomized controlled trial. Fertil Steril. 2010;93(4):1136-1139.

着床期に意識するとしたら…

ここまで妊活を頑張ってきた方にとって、
「もう何もしなくてもいいよ」というのはなかなか難しいことでもありますよね。

そこで以下に、着床期にプラスできる栄養素や生活習慣についてまとめてみました。
エビデンスに基づいたものだけを抜粋しました。

「なにかに向かっているときの方が気持ちが落ち着く」という方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。

1. 栄養素・食材

🍊 葉酸

  • 神経管閉鎖障害の予防に必須(厚労省も推奨)
  • 妊娠初期~着床期に特に重要
  • 食材:ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、アボカド

参考:厚生労働省「妊娠を計画している女性に対する葉酸摂取推奨」

🥩 鉄分

  • 子宮内膜の血流改善や着床環境に関与
  • 妊娠中の貧血予防にも必須
  • 食材:レバー、赤身肉、しじみ、小松菜

参考:Milman N. Iron and pregnancy – a delicate balance. Ann Hematol. 2006.

🥑 ビタミンD

  • 子宮内膜の受容能や免疫調整に関与し、妊娠率に影響
  • 日本女性は不足しやすい栄養素
  • 食材:鮭、サンマ、干ししいたけ、卵黄

参考:Chu J, et al. Vitamin D and assisted reproductive outcomes: a systematic review and meta-analysis. Hum Reprod. 2018.

🥜 オメガ3脂肪酸(EPA/DHA)

  • 子宮内膜の血流・抗炎症作用が期待される
  • 食材:青魚(サバ、イワシ)、くるみ、亜麻仁油

参考:Hammiche F, et al. Increased preconception omega-3 polyunsaturated fatty acid intake improves embryo morphology. Fertil Steril. 2011.


2. 睡眠とリズム

  • 睡眠不足はホルモンバランスや着床率に影響
  • 7時間前後の規則正しい睡眠が推奨されます

参考:Zhao Y, et al. Sleep duration and IVF outcomes: a prospective cohort study. Sleep. 2020.


3. 運動・血流改善

  • 激しい運動は避けるべきですが、軽いウォーキングやヨガはストレス軽減と血流改善に有効
  • 着床率低下につながらないことが確認されています

参考:Palomba S, et al. Physical activity before IVF/ICSI cycles improves reproductive outcomes. Reprod Biomed Online. 2014.


4. ストレスケア

  • 高ストレス状態は着床率に影響する可能性あり
  • マインドフルネスや呼吸法でストレスを和らげると良いと報告

参考:Chan CHY, et al. The effect of psychosocial interventions on IVF outcomes: a systematic review. Hum Reprod Update. 2012.


鍼灸院からの提案

どうしても「妊活に関わることをしていたい」と感じるときは、

  • 食事では 葉酸・鉄分・ビタミンD・オメガ3 を意識
  • 生活では 睡眠・軽い運動・リラックス時間 を大切に
    を取り入れるのがおすすめです。

鍼灸も血流改善や自律神経の安定を通じて、栄養や生活習慣と同じように着床をサポートしています。

不安やもやもやした気持ちを抱え込む必要はありません。
ひとりで悩まず、いつでもお気軽にLINEでご相談くださいね。
もちろん鍼灸院でもお話を伺っていますので、安心してお越しください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次